筋肉痛が起こるメカニズムとその炎症を抑える方法
運動をした後に来る筋肉痛。
誰もが体験した事があるのではないでしょうか。
この筋肉痛は一体どのようなメカニズムで起きているのか?
また、筋肉痛がもたらす炎症を抑えるには
どのような事をすると良いかなど答えていきたいと思います。
こんにちは^^
米国整体おひさまカイロプラクティックの杉山です。
今回は筋肉痛はどうして起きるのか?そんな疑問を解決していきたいと思いますので宜しければ読んで下さいね^^
1.筋肉痛が起こるメカニズム
筋繊維の切れ
激しい運動や筋トレを行うと筋肉の細かい繊維がプチプチと切れ身体がそれを修復させようとすることによって筋肉痛が発生します。
1-2.乳酸
筋肉が疲労すると疲れ物質の乳酸が溜まり、そのことによって痛みが起こります。
1-3.高齢者で筋肉痛が遅く来るのはうそ?
良く高齢の方は筋肉痛が遅れてくると言われますが必ずしもそうではありません。筋肉を鍛える時、ジョギングやウォーキング、腕立て伏せ、腹筋などあると思いますが、一般的に高齢になってくると腕立てや腹筋、ましてはバーベルなどの筋肉トレーニングは出来なくなってくると思います。筋肉は激しい運動のような場合、比較的早く筋肉痛が起こると言われています。それとは逆にジョギングの様な運動は後から痛みが起こるようです。この為、激しい運動の出来ない高齢者は筋肉痛が遅れてくる運動しか出来ないからと言えるのです。また、若い人でも運動不足などの状況によっては激しい運動を長く出来ないので筋肉痛が遅くなるのです。
1-4.水分不足
水分を摂らない行為は、血液を汚している作業と同じです。※(特に、妊婦の方や授乳中の方は要注意です)
水分不足によって血液が汚れると、身体に栄養をしっかり運べなくなり回復力が下がるので筋肉痛が治りにくくなります。
2.炎症を抑える方法
2-1.運動する前に、そして特に運動後にしっかりと静的ストレッチをする。
静的ストレッチとは伸ばしている状態で静止させるストレッチのことでリラックス効果もあり筋繊維を整える効果もあります。
そしてストレッチによってこれらの効果が現れます。
2-1-1.身体能力の改善
身体能力の改善は筋肉の負荷を最小限に抑えることが出来ます。
その為には柔軟な関節を作ることが大切になってきます。
柔軟な関節は大きな可動域で動くことが出来る、
これにより、身体性能が改善される。
炎症も最小限に抑える事が可能になるでしょう。
2-1-2.損傷の危険率の減少
ストレッチは軟部組織における抵抗を減少させる。
そのおかげで、運動中に筋肉の引き伸ばしの限界を超えることがなくなり損傷の危険性が減少されます。
2-1-3.筋痛の軽減
ストレッチは運動後の遅延発症筋痛による筋痛をある程度軽減することが出来ます。
2-1-4.姿勢の軽減
悪い姿勢は、度重なる不適切な姿勢と重心に起因します。
ストレッチは良い姿勢をさらに改善して、またそれを維持するために軟部組織の再調整を助けます。
姿勢の改善の方法が知りたい方は当院でも紹介しています。
2-2.アイシング
また、鍛えた筋肉は熱を持っていますのでしっかりとアイシングをすることで炎症を抑えることが出来ます。
冬は冷やし過ぎに注意しましょう。基本的に筋肉痛になって直ぐの処置として行って下さい。
2-3.筋繊維調整
その後、手で軽く筋繊維に沿ってさするとより線維が整い炎症を抑えることが出来ます。
2-4.水分補給
下図をご覧ください。
ほとんど水分なのがわかると思います。骨にも22%もあるんです。
そして、水分補給をすると最も早く到達する血液には30秒しかかかりません。
飲んだ水は数十秒で血液に取り込まれ、各種組織に行きわたり細胞を綺麗にします。
疲れ物質である乳酸を早期に体外に排出させる役割もするため、筋肉痛の回復を早くすることが出来ます。
まとめ
筋肉痛は筋肉繊維の損傷や乳酸が溜まることで起こり、運動不足によりさらにその症状の起こる頻度が増します。筋肉痛が起こるメカニズムは今だ完全な原因は解明されてはいません。ですが、経験と体験で起こる事の事実はあります。また、筋肉の毛細血管が豊富にあると筋肉痛になりにくいというデータもあります。ようは運動を普段からしている人では筋肉痛になりにくく、あまり動かないという方は筋肉痛になりやすいという事になります。そして、水分(特に良質な水)の補給は細胞を若返らせ筋肉痛を早期に回復させます。日頃から、本当に軽くでも良いので運動を毎日することを心がけ、ストレッチや水分補給をしっかりする事により筋肉痛にならない、又はなりにくい身体を作ることが出来るはずです。